第二卦 坤為地 (こんいち) 〜 今は 我慢の時 〜

もし、あなたが事業化や政治家ならば、


いろいろと展開していきたいこともある


でしょうが、今は時期ではありません。


準備がまだできていないということです。


前に出たい気持ちを抑え、今は従順な牝馬


のように振る舞って正解。目上や実力者の


助言に従い、交際範囲を広げ、視野を広げ、


有益な情報集め、実力を養うことに専念し


てください。我慢の時だということです。


 良い指導者に従い、努力を続ければ


自然に道は拓けていきます。主体的に動く


裏目に出やすいので今は「実力者の助言に


従う」ことを徹底させてください。
 

#012  雷山小過(らいざん しょうか) 3爻 〜身の程を知って進む〜

少し度が過ぎたさま。身の程を知り、


謹んで、謙虚な態度を心掛けるべき


時であることを現しています。


 基本をもう一度見直し、しばらく


の間、基本を徹底させることに集中


しましょう。過去の日記などを読み返し


てみるのもいいですし、しばらく読


んでなかった愛読書に目を通してみれ


ば、新たな発見をもたらしてくれます。




 この卦は「大過となる前に、軌道


修正をせよ」というメッセージ。




 また、この卦を見ますと背中同士


を向け合った形になっており、お互い


に溶け合わない状態となっています。


 夫婦、恋人は相手に完璧を求めすぎ


ず「人間は60点あれば良し」という


言葉を思い出しましょう。そして、


相手に近づきすぎた結果、愛しすぎた


結果でもありますから、「親しき仲にも


礼儀あり」の格言にもありますように


適度な距離を置くことも長く付き合う


相手に対しては必要なことです。

#011  第二十六卦 山天大畜(さんてんたいちく) ~ 世間に打って出て吉~

準備の整った大変良い状態です。


今まで自分がやってきた経験や


努力を十分に生かして、活動する


時です。新しい分野への挑戦も


軌道に乗せることができます。


 縁談も独身なら、良い人の


紹介があったり、いい出会いに


恵まれます。変化を恐れずに、


自分を信じて素直に進んで行き


ましょう。


 注意すべきは、良いことが続いて


も決して有頂天にならずに、謙虚に


努力を継続するということ。周囲に


認められて、気が緩み、実力


に磨きをかけることを怠れば、栄華は


短期で終わってしまいます。


 一つ目標を達成したならば、すぐさま


次の目標を掲げ、再び突き進むのです。


 「やってやれないことはない」レベルの


目標をたて、自分に達成感を味あわせるのが


努力を継続させる秘訣です。


 それと、「良いことは 周囲の人のおかげ」という


謙虚さ、感謝の念を忘れずにいましょう。

"010" 第十二卦 天地否(てんちひ) 3爻  〜 八方塞がり・出口なし 〜

上に陽が3つ、下に陰が3つ交わることなく


あります。陽・陽・陽・陰・陰・陰――――――


陰と陽が交わることなく、和合せず、分離し溶け合わない


常態です。例えば、政治家の理想や理念がうまく


民衆に伝わらず、思うように進まない状態。


 経済的にも精神的にもうまくいきません。男女の問題


もこじれたり、良縁に恵まれなかったりと苦しい


ばかり。


 しかし、大事なことは、現状をしっかりと見つめ、受け入れ


打開策を構じていくこと=構想していくことなのです。


 甘い見通しを捨て、現実をありのままに受け取り、


「今できることは何か」自分に問いかけましょう。そして、


こんな時は自分一人では、限界がありますから、


周囲の援助を遠慮することなく求めましょう。周囲の人


とは、あなたの一部なのですから、遠慮することありません。


周囲の人たちもあなたを助けることで霊格がUPし、救われる


のです。


 ある意味、こういう卦がでたことで、気を引き締め


全体を洗い直すことで見落としていたほころびが見つかる


こともあるわけです。自分のやるべきことをしっかり


意識し直しましょう。


 要は、「陰と陽の和合」に向かえばいいのです。「陰と


陽の和合」とは何を意味するのか・・・。男女の仲であれば


「人間もちょっと前まで猿だった」と考え、多少の欠点には


目をつぶり、和合に向かう。(長所と付きあう努力)


 会社なら、トップの理念を全体に浸透させる努力、トップの


意志、考えを社員一人一人にしつこいくらい口に出すことで


和合に向かう。(チャンクサイズの大きい理念の唱和)


健康問題なら、食習慣やネガティブな感情を見直す。


 解決の糸口はいつも余計な感情を交えずに


現状を見つめることから見つかるのです。

"009 第三十七卦 風火家人(ふうかかじん) 〜 内助の功 〜

「家人」は家の人、ウチの人といった


意味合い。外で戦ってきた男性を温かく


迎え入れるといった内輪的で女性らしい


卦。



 逆に、男性に出た場合は、事業などは


慎重にするべきことを暗示しています。


自分だけの意見で進めずに専門家や


経験者の考えをよく聞き、しっかり


と構想を固めることが肝要です。「なんとか


なるだろう・・・」という発想は慎まな


ければ思わぬ障害に悩まされることにな


ります。

#008 第四十四卦 天風后(てんぷうこう) 〜 ふとした出会い〜

「后」は偶然出会うということです。”めぐりあい”などを



意味します。



 しかし、卦の形をみると、一人の女性の上に男性が5人



のっかっています。だから、あなたが女性なら、バーのママ



などの水商売などに向いている性格です。「易経」には”女



さかんなり”とあります。女性がリーダーとなってやる仕事に



良い卦です。



 しかし、結婚にはよくない卦です。夫との死別や離婚など



宿命的な不運を持っている人が多いのです。男性なら、結婚の



意志を強く持たない時で、女難や詐欺など損害を被る危険が



ある時なので注意が必要です。

#007 第四十一卦 山沢損(さんたくそん)  〜 利他心・情けは人のためならず〜

「損」は損失とか 無駄な損失という意味では、ありません。


ひと様のために 労力や自分のものを与えるということです。


仏教でいう「喜捨」。「喜捨」は仏・法・僧の三宝を守るため


に行う行為。