#012 雷山小過(らいざん しょうか) 3爻 〜身の程を知って進む〜
少し度が過ぎたさま。身の程を知り、
謹んで、謙虚な態度を心掛けるべき
時であることを現しています。
基本をもう一度見直し、しばらく
の間、基本を徹底させることに集中
しましょう。過去の日記などを読み返し
てみるのもいいですし、しばらく読
んでなかった愛読書に目を通してみれ
ば、新たな発見をもたらしてくれます。
この卦は「大過となる前に、軌道
修正をせよ」というメッセージ。
また、この卦を見ますと背中同士
を向け合った形になっており、お互い
に溶け合わない状態となっています。
夫婦、恋人は相手に完璧を求めすぎ
ず「人間は60点あれば良し」という
言葉を思い出しましょう。そして、
相手に近づきすぎた結果、愛しすぎた
結果でもありますから、「親しき仲にも
礼儀あり」の格言にもありますように
適度な距離を置くことも長く付き合う
相手に対しては必要なことです。
#011 第二十六卦 山天大畜(さんてんたいちく) ~ 世間に打って出て吉~
準備の整った大変良い状態です。
今まで自分がやってきた経験や
努力を十分に生かして、活動する
時です。新しい分野への挑戦も
軌道に乗せることができます。
縁談も独身なら、良い人の
紹介があったり、いい出会いに
恵まれます。変化を恐れずに、
自分を信じて素直に進んで行き
ましょう。
注意すべきは、良いことが続いて
も決して有頂天にならずに、謙虚に
努力を継続するということ。周囲に
認められて、気が緩み、実力
に磨きをかけることを怠れば、栄華は
短期で終わってしまいます。
一つ目標を達成したならば、すぐさま
次の目標を掲げ、再び突き進むのです。
「やってやれないことはない」レベルの
目標をたて、自分に達成感を味あわせるのが
努力を継続させる秘訣です。
それと、「良いことは 周囲の人のおかげ」という
謙虚さ、感謝の念を忘れずにいましょう。
"010" 第十二卦 天地否(てんちひ) 3爻 〜 八方塞がり・出口なし 〜
上に陽が3つ、下に陰が3つ交わることなく
あります。陽・陽・陽・陰・陰・陰――――――
陰と陽が交わることなく、和合せず、分離し溶け合わない
常態です。例えば、政治家の理想や理念がうまく
民衆に伝わらず、思うように進まない状態。
経済的にも精神的にもうまくいきません。男女の問題
もこじれたり、良縁に恵まれなかったりと苦しい
ばかり。
しかし、大事なことは、現状をしっかりと見つめ、受け入れ
打開策を構じていくこと=構想していくことなのです。
甘い見通しを捨て、現実をありのままに受け取り、
「今できることは何か」自分に問いかけましょう。そして、
こんな時は自分一人では、限界がありますから、
周囲の援助を遠慮することなく求めましょう。周囲の人
とは、あなたの一部なのですから、遠慮することありません。
周囲の人たちもあなたを助けることで霊格がUPし、救われる
のです。
ある意味、こういう卦がでたことで、気を引き締め
全体を洗い直すことで見落としていたほころびが見つかる
こともあるわけです。自分のやるべきことをしっかり
意識し直しましょう。
要は、「陰と陽の和合」に向かえばいいのです。「陰と
陽の和合」とは何を意味するのか・・・。男女の仲であれば
「人間もちょっと前まで猿だった」と考え、多少の欠点には
目をつぶり、和合に向かう。(長所と付きあう努力)
会社なら、トップの理念を全体に浸透させる努力、トップの
意志、考えを社員一人一人にしつこいくらい口に出すことで
和合に向かう。(チャンクサイズの大きい理念の唱和)
健康問題なら、食習慣やネガティブな感情を見直す。
解決の糸口はいつも余計な感情を交えずに
現状を見つめることから見つかるのです。
"009 第三十七卦 風火家人(ふうかかじん) 〜 内助の功 〜
「家人」は家の人、ウチの人といった
意味合い。外で戦ってきた男性を温かく
迎え入れるといった内輪的で女性らしい
卦。
逆に、男性に出た場合は、事業などは
慎重にするべきことを暗示しています。
自分だけの意見で進めずに専門家や
経験者の考えをよく聞き、しっかり
と構想を固めることが肝要です。「なんとか
なるだろう・・・」という発想は慎まな
ければ思わぬ障害に悩まされることにな
ります。
#008 第四十四卦 天風后(てんぷうこう) 〜 ふとした出会い〜
「后」は偶然出会うということです。”めぐりあい”などを
意味します。
しかし、卦の形をみると、一人の女性の上に男性が5人
のっかっています。だから、あなたが女性なら、バーのママ
などの水商売などに向いている性格です。「易経」には”女
さかんなり”とあります。女性がリーダーとなってやる仕事に
良い卦です。
しかし、結婚にはよくない卦です。夫との死別や離婚など
宿命的な不運を持っている人が多いのです。男性なら、結婚の
意志を強く持たない時で、女難や詐欺など損害を被る危険が
ある時なので注意が必要です。